俺TOお前

プン子さんは今日も日常と戦います。

②パスコンとノイズ

パスコン

パスコン(バイパスコンデンサ)とは、ノイズの除去を

するためのコンデンサです。

そこまではOK。

けど、実際に設計するとなると、

どこに、乗数いくらのパスコンを挿入するの???

ってなります。。

 

たとえば・・・

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こういうノイズがぱすっと入ってきたとします。

コンデンサの乗数はいくらにすればいいのでしょうか。

 

ここで、共振回路の復習に少し入ります。

直列RLC回路です。

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右のグラフは、コンデンサとコイルは周波数によって、

インピーダンスの値が変わるよっていうことから、

このような形になっているのですね。

そして、周波数が共振周波数となるとき、

コンデンサとコイルのインピーダンスは打ち消され、

抵抗値Rのみとなり、最小値をとることを示しています。

 

これがパスコンとどういう関係があるのかということですが、

パスコンコンデンサだけなので、

理論的には共振なんて起こらないですよね。

それじゃ、関係ないじゃないか!!といいたくなりますが、

実際はパスコンの周辺には電極、リード線等による

抵抗成分(ESR)、インダクタンス(ESL)が発生しているのです。

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なので、結局右のようなグラフになります。

コンデンサの性質は高周波であるほど電気が流れやすくなるんで、

理論上は左のグラフになるんですけどね;;

 

ですが、このV字型であることで特定の周波数の

ノイズを除去することが可能なんですね。

1msのノイズを除去するならば、

1msを周波数で表すと、1kHzとなります。

この1kHzが共振周波数となるようなコンデンサの容量を考えます。

f=1/2π√CLから求めるということですね。

値をそれぞれ代入することでCを求めることが可能になります。

 

ここで、ちょっと分からないのが、インダクタンスって

いくらなんだ???ということです。

コンデンサの種類などによって変わるものなんですかね。

 

こちらに、詳しいことが書かれていました。

↓↓

パスコンの都市伝説

 

こちらのサイト以外の方もですが、

どうやら、概算程度あればインダクタンスは

1nHとして計算して良さそうですね。

もちろん、きっちりした数値を求めたいときには

使うべきではありませんが。

 

 

これで、今回の記事は以上になりますが、

「ノイズ」って本当なんなんですかね。

ノイズが発生しやすい場所などが予想できなければ

どこにパスコンを入れればいいのか分からないわけで。

けど、何の要因で発生するかのメカニズムが

分からないので、やっぱり分からない地獄からは抜け出せませんんn

 

本当に電気回路っていうのは奥が深いっす。

それでは。